2011年08月06日

ああ、ウェリントン:ポッサムのお値段。

一キロいくら・・・って言われたのか、忘れてしまったけど、
一匹の、毛皮の値段は、NZ$7.−。

羊のように毛を刈るのではなく、はぎ取るのです・・・。
しかも、死んでいるモノから毛を剥ぐのではなく、
殺して直後に、はぎ取るのです。
なぜなら、死ぬと、ポッサムの毛は、直ぐに抜け落ち初めて、
商品にはならない状態になるから・・・です。


ニュージーランドは、羊・・・羊毛の国と知られているけれど、
最近は、“ポッサム・メリノ”という表示が増えていて、
たとえば、おみやげ屋さんで100%メリノ(羊毛)を探すのは難しいくらいです。
土産物でなくても、普通の店で、冬物の帽子やマフラーなど、表示を見ると
“温かい!ポッサム混”がほとんどです。

ポッサムは、有袋類で、オーストラリアからNZに連れてこられた(?)
小動物でして、オーストラリアでは、害獣には指定されていないのですが、
(メルボルンで、夜、公園に現れるポッサムに餌をあげた記憶もある。)
ニュージーランドでは、ペスト(pest)=有害動物に指定されています。
もともとは、人間が持ちこんだのだけど、増えすぎて、NZにもともと
生息した野鳥が、かなりの被害にあったり〜というわけで、
ポッサムは罠を仕掛けられたり、毒餌をまかれたりと、駆除対象です。
(ポッサムだけではなく、欧州から持ち込まれた猫なども野鳥が激減した
理由に一つなんですが。)


さて、先日、野ネズミが道を横切ったと書きましたが、ハリネズミや
ポッサムも住宅街に姿を現わすことは珍しくありません。

そのポッサムを・・・昨日は、ウォーキングの途中で見かけたのですが、
毛皮をはぎ取られた状態で路に横たわっていました。


いや〜、びっくり あせあせ(飛び散る汗)しましたよ。
おもわず、目をそむけましたが、でも、みないわけにはいかないというか。
一緒に歩いているNさんの話をききつつ、〜帰りもそこにいましたし。〜
“ポッサム混”の現実を見た!というかんじでした。

Nさんの話では、毛皮を獲って売るため(本業ではなく、たいていは小銭稼ぎ、
もしくは牧羊・酪農のついで。)に、罠を仕掛けておき、かかったポッサムを
殺して、毛を剥いで、死骸は藪に捨て置くのだそうです。
なので、こんな状態のポッサムは、通常は人が歩く道にはおかれていないはず
(ウォーキング中、毛がついたまま、死んでいるポッサムを見かけたことは
これまでにもありました。)なのですが、何かの動物がたまたまこのあたり
まで、引っ張ってきてしまったのかもしれない、とのこと・・・。
藪に捨てられたポッサムは、鷲のような大型の鳥(数は少なくなりましたが、
NZにも生息しています)が食べるのだそうで…。

05Aug.www11.JPG

写真:Nさん宅の裏山を上ってウォーキングに行った帰り道。

Nさん一家は、郊外の家から、わざわざ山(森林)を買いとって、
そこに家を建てて(前にあったものを改増築)して、住んでいる。
といっても、ウェリントンの中心部から13キロほど。
彼らの、“カントリーライフ・エコ暮らし”は、21世紀の便利さを
りようしながら、暮らしのメンタリティは、19世紀にも通ずると
思えるものです。
先日も、Nさんのご主人が(ライセンス保持者)銃で、野山羊を
撃ち、食卓に上ったらしく、
「最近、ミートが高いから、助かるわよ。それに、ラムに似て、
美味しいし。」だそうで・・・。
「山羊の睾丸をBBQで焼く人もいてね〜」とちょっと世界が違うなあ〜
という話、これ以上ここでは書かない方がいいような話も飛び出しました。
が、決して、睾丸はおいしいわけではないようで。

(ミートというのは、羊、牛、ポーク等を指します。)

話をもどします:

そして、その毛皮を売る際の値段が、一匹分が7ドル、
もしくは、キロいくら〜(百何十ドルとか?)ということだそうで。
ポッサムの毛皮を業者に持ち込み、(ウェリントン周辺の場合は、
アッパーハットの辺りにあるらしい)買い取ってもらうというわけ。

本当に、ポッサムが混ざっているから、メリノだけよりも温かいのか?
それとも、単にペストとしてのポッサムを駆除する動機として
毛皮を獲ることが利用されている〜二次利用〜のか?、
ポッサムを混ぜることによって、コストの安い、質の良い(温かい)
製品ができるのか?は、判りませんが、あの死骸を見た後では、
ちょっと・・・考えてしまいますね。

私は、メリノは羊の毛だけなので、抵抗ありませんが、
ポッサムの毛は、わざわざそのために殺されて剥がれる〜わけでして、
(ポッサムの毛皮をとるためのファームまであるそうです。)
此処に来た当初から、どうしてもポッサム混を買う気にはなれませんでした。
できるだけ、羊毛100%を選びたいと思っていますが、難しいです。

 
ちなみに、Nさん一家は、英国人で、ご主人の転職により3年半前頃、
NZへ移住というか、引っ越してきたのだけど、今後10年くらいNZに
暮らす予定で 土地を買い、家を建てた〜さらに別棟を増築予定〜のです。
ご主人の仕事は、ふつうの・・・いわゆるサラリーマン系です。
もともとセイリングライフとか、田舎暮らしが好きな人たちで、
母屋が出来た後は、ご主人がサンデッキを自分で造ったりしている
DIY派の ご家族です。
posted by 宇宙和里 at 09:12| Comment(1) | NZ生活雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
Posted by エントリーシート at 2013年03月14日 16:09
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